Layer Manager Yae について

Layer Manager Yae は、Unity にレイヤーの管理機能を追加するエディター拡張です。

Unity には Layer や SortingLayer、Culling Mask、カメラの深度など、オブジェクトの階層を設定する要素がたくさんあります。
Unity 標準では、デザインツールのレイヤー機能のようにそれらを視覚化する機能はありません。

Layer Manager Yae はそれらを可視化して、より効率的な開発環境を提供します。

Layer Manager Yae を Unity に導入した画面写真

Layer Manager Yae で追加されるウインドウ

Layer Manager Yae を導入すると、下記の 4 つのウインドウが追加されます。

Camera

Camera ウインドウでは、カメラの一覧を表示します。

カメラの並び順は、深度が大きい方が上、深度が小さい方が下になります。
深度が上の方が手前に表示されますので、デザインツールのレイヤー機能と同じ感覚で、カメラの深度を一覧で確認することが出来ます。

各カメラでは、カメラの基本的な設定情報と、カメラに割り当てられた uGUI の一覧、カリングマスクの一覧も確認することが出来ます。

さらに、カメラの手前に表示される、最前面の uGUI(Overlay)がある場合は、それもカメラの一覧の上に表示されます。

uGUI での表示の優先順位もすべて確認することが出来ますので、これだけでも非常に便利な機能です。

Camera ウインドウの画面写真

Layer

Layer ウインドウでは、Unity のレイヤー毎のオブジェクトの一覧を表示します。

レンダラーを持つ、2D、3D、uGUI(World Space)全てのオブジェクトが対象です。
(非表示オブジェクトを除く)

各レイヤー内のオブジェクトは、ソーティングレイヤーの深度順に表示されます。
レイヤー内での表示の優先順位も、一目で確認することが出来ます。

Layer ウインドウの画面写真

SortingLayer

SortingLayer ウインドウでは、Unity のソーティングレイヤー毎のオブジェクトの一覧を表示します。

こちらも Layer ウインドウ同様、レンダラーを持つ、2D、3D、uGUI(World Space)全てのオブジェクトが対象です。

SortingLayer ウインドウの画面写真

SortingLayer Editor

SortingLayer の設定は、2D オブジェクトでは Unity 標準で可能になっていますが、3D オブジェクトにはまだその機能は用意されていません。

おまけとして、レイヤーも同時に設定出来るようになっています。
これは、レイヤーとソーティングレイヤーを同時に設定したい場合に、プロパティウインドウとの間を行ったり来たりしなくてよくなるようにするためです。

SortingLayer Editor ウインドウの画面写真

機能紹介

折り畳み機能

Camera ウインドウではカメラ内の情報、Layer ウインドウおよび SortingLayer ウインドウではレイヤー内の情報を、折り畳み表示することが出来ます。

これにより、たくさんのレイヤーにたくさんのオブジェクトがあるような巨大なプロジェクトでも、素早く目的のレイヤーのオブジェクトを探すことが出来るようになります。

折り畳みの開閉の状態は、プロジェクトおよびシーン毎に、Layer Manager Yae の設定ファイルに保存されます。
このため、次回プロジェクトを開いた際も、前回と同じ状態で作業を続けることが出来ます。

この辺も、デザインツールのレイヤー機能と同様にお使いになることが出来ます。

折り畳み機能の画面写真

UV アニメーション対応

Layer ウインドウおよび SortingLayer ウインドウでは、サムネイルに表示される画像は、マテリアルの UV の値を反映した表示が行われます。

このため、スプライトアニメーションなどで UV アニメーションが行われているオブジェクトでは、プロジェクトを再生した際にはサムネイルでも UV アニメーションがそのまま反映されます。

UV アニメーションの画面写真

製品情報

製品名Layer Manager Yae
最新バージョン1.0.3
対応している UnityUnity 2017.4 LTS
Unity 2018
Unity 2019
Unity 2020.1
Personal、Professionalどちらでも利用可能です。
価格US$10

更新履歴

1.0.32020年3月17日シェーダーに _MainTex が無い場合にエラーになることがある不具合を修正
Sprite にテクスチャーが無い場合にエラーになることがある不具合を修正
データファイルの処理でエラーになることがある不具合を修正
ウィンドウタイトルの古い表示方法を改善しました
1.0.22020年2月27日最小互換バージョンを Unity 2017.4 LTS に変更しました
Unity エディタで廃止された機能を削除しました (ClothRenderer/ParticleRenderer)
[Camera] Canvas アイコンを追加しました
1.0.12015年6月2日[Camera][Layer][SortingLayer] 一覧が更新されないことがある不具合を修正
1.0.02015年5月28日最初のバージョン

購入/ダウンロード

インストール

アセットストアにて Layer Manager Yae を購入後、プロジェクトに Import してください。

プロジェクトに Import すると、Unity エディターの Windows メニューに「Camera」「Layer」「SortingLayer」「SortingLayer Editor」の 4 つのウインドウが追加されます。

FAQ

Yae とはどういう意味ですか?

たくさんのものが重なっているという意味の、日本語の「八重」から名前を付けました。
八重は英語では“multilayered”という訳になりますが、日本の魅力を世界に伝える意味で、日本語の読み方の「Yae」を製品名にしました。

どのくらいの数のオブジェクトを表示出来ますか?

Layer Manager Yae 側では、数の制限は特に設けていません。
オブジェクトの数が増えると処理や描画の負荷が掛かりますので、どのくらいの数まで表示出来るかはマシンスペック次第です。
負荷は、一覧でのオブジェクトの表示数に影響されますので、レイヤーを折りたたむことで表示数を減らして動作を軽くすることは出来ます。
私の環境では、同一シーンに数千オブジェクトあるプロジェクトでも、レイヤーを折りたたんで表示数を調整することで、実用的な速度で利用出来ています。

スクリプトで生成したものも表示出来ますか?

実行時のレイヤーの状態も確認することが出来ます。
スクリプトで生成されたものも、リアルタイムに反映されます。

ただし、コンテンツ側のスクリプトの表示のタイミングと、エディター拡張での表示のタイミングは必ずしも一致していませんので、コンテンツ内での Destroy のタイミングによっては、Layer Manager Yae 側でスクリプトエラーが発生してしまうかもしれません。

Layer や SortingLayer の重なり順と、Game ウインドウでの重なり順が違います

Sorting Layer と Sorting Order(Order in Layer)が同じ値のものは、カメラからの距離で描画の順番が決まります。このため、Layer ウインドウや SortingLayer ウインドウの並び順とは異なる順番で表示されることがあります。

Layer ウインドウや SortingLayer ウインドウに、Canvas 以外の uGUI のオブジェクトが表示されません

Layer Manger Yae の Layer ウインドウや SortingLayer ウインドウでは、レンダラーを持つオブジェクトのみ表示されます。uGUI でレンダラを持つオブジェクトは Canvas のみです。これ以外の uGUI のオブジェクトは Layer Manager Yae では表示されません。

uGUI 内のオブジェクトの階層構造は、Hierarchy ウインドウの階層構造と同一です。そのため、Layer Manger Yae ではその部分はあえて表示を行なっておりません。
レイヤーの構造を知りたい場合は Layer Manager Yae、uGUI 内の構造を知りたい場合は Hierarchy ウインドウと使い分けを行なってください。

Layer Manager Yae の設定ファイルは、どこに保存されますか?

各プロジェクトの、「(プロジェクトフォルダ)/Yae/」の場所に保存されます。
Yae フォルダや設定ファイルが存在しない場合には、自動的に作成されます。

Git などで設定フォルダを共有したくない場合は、Yae フォルダを除外フォルダに指定しておいてください。

使用素材について

Layer Manager Yae の画面写真には、ユニティちゃんの素材を使用させていただいています。

ユニティちゃんライセンス

このコンテンツは、『ユニティちゃんライセンス』で提供されています